3,林 真路さん(前編) カウンセラーインタビュー
■■■心理カウンセラーにインタビュー!■■■
心の専門家、お悩みを聴く専門家である「心理カウンセラー」ってどんな人たちなのか!?
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■インタビュー3人目は、心の専門家
心理カウンセラー【林 真路(シンジ)】さんです!
林さんは5人目のインタビューで登場するカウンセラー増田江利子さんと毎月無料で、『人生を変える心理講座』(通称うつサポ)を開催しています。
ゲストスピーカーさんが自分の人生を語り、それを心理学的に解説してくださるのですが、これがまたいい!
論理的に説明される内容は、実際のカウンセリング経験から紐解いているので、とても身近な感覚で分かりやすいのです。
うつ専門カウンセラーとして活躍されていますが、フリースクールと通信制サポート校の運営、就労移行支援事業所やクリニックでのカウンセリング、企業では、カウンセリングとコーチングと心理学講座…
などなど幅広く活動されています。
また、メンタルトレーナーとしては『メンタルダイエット』で自分の軸を整えるダイエットをたくさん成功させています。
※林真路さん(以降:林)
※インタビュア窓の内側(以降:窓)
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今まで10年間以上、ダイエットでもずーっも同じことやってるの。
コーチングでもカウンセリングでも、まずは軸を整える。
そこからスタートしてるのね、いつも。
「いつもそれしかやってないじゃん!」みたいな。
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窓:今はどんな活動をされているんですか?
林:いつも公に言ってるのは、心のサポート、心の専門家ですって言ってる感じで。
やってるのは心理カウンセラーになるんだけど、大きく別けると、心理カウンセリングと、今だったらフリースクールと通信制サポート校の運営。あとはダイエット。
カウンセリングは、うつ専門カウンセラーって形で、個人でやってたんだけど。今はけっこう企業でのカウンセリングとか、研修…心理学講座とか。
あと就労移行事業所。そこでも7年くらい心理学講座とカウンセリングをずっとやってる
企業もそうだね、7年くらいたぶんやってる。
あとはクリニックも週1だけ勤務してるし。
メンタルトレーナーとしてやってるところもあるから…コーチングもやってるのね。
ダイエットの3ヶ月とかをみっちりマンツーマンで関わるっていうダイエットプログラムを7年くらいずっとやってるし。
メンタルトレーナーとしてはその活動と、あと企業とか経営者とか、いろんな方のコーチングもちょこちょこやったりもしてて。
あと、ボランティア活動として、『うつサポ(人生を変える心理学講座)』やったりとかかな。
だから…いろいろやってると思う。
窓:本当にいろいろやってますね。うつ専門のカウンセラーだけじゃなくて、メンタルコーチングもやってるんですね。
林:元々ね、コーチングのほうが好きなの。
窓:そんな感じします!
林:元々たぶんやりたかったのが、カウンセリングじゃなかったみたいで。
初めて行った心理学の学校で、「カウンセリングはアドバイスをしはてはいけません」って言われて。
「じゃあ何するんだよ!?」みたいな。
最初、
「なんで?!みんな解決したくて来るじゃん??」
みたいな。
自分が解決してほしい人で、話を聴いてもらっても嬉しくない人なのね、基本的に。
解決をしてほしいの、問題に対して。
最初びっくりして。
「カウンセリングってアドバイスしちゃいけないんだ、何するんだろ?」みたいな。
だから、カウンセリングっていうよりかは、元々自分がやりたかったのは、今なら分かるんだけど、コンサルがやりたかったんだと思う。たぶん好きなのは、コーチング。
誰かの未来とか、ワクワクするゴールに向かって一緒に応援して、一緒にワクワクを共有したいっていうのが、本当は大好きだったと思う。
でもカウンセラーになったから。
そのおかげで、苦手だった傾聴ができるようになって、重い人の気持ちとか、いろんなことが分かるようになったから、逆に良かったかも。
両方できるようになったから。
元々コーチングは得意だから。
結局今ってさ、カウンセリングだけじゃなくてコーチングも使えて、コーチもカウンセリングができないと、両方できないと困るってケースがあって。
両方やるのが普通だと思うから。
クライアントさんのゴールに向かっててきることを提供するだけたから、別にそれはカウンセリングだろうが、コーチングたろうがコンサルたろうが…
クライアントさんにとっては、それが(悩んでいて辛いことが)良くなればいいわけだから。
そのために、いろんな技術を駆使するって感じ。
だからめっちゃコーチングも使うし、コーチングの時にもやっぱりカウンセリングの領域に入るから。
結局進めてくと「なんでここうまくいかないんだろ?」とか「できないんたろう?」ってなると、結局それがカウンセリング領域になってることが多いから。
あんまり垣根とか考えたことないよね。
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さまざまな場で活動をされている林さん。
カウンセリングもコーチングもコンサルも…
あらゆる技術を駆使してクライエントさんに関わる情熱には、いつも凄いなぁと尊敬しています。
そんな林さん。
なぜカウンセラーになろうと思ったのでしょうか?
その辺りを聞いてみます。
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窓:カウンセラーになろうと思ったきっかけって、何だったんですか?
林:向いてるから(笑)
自分の原点って、死ぬことが怖いから、好きなことを知りたかっただけなんだよね。
悔いのない人生を送りたい。『死を克服したい』が、一番のテーマとしてあって。そのための手段として好きなことをして生きる、人生生き切るっていうのが、まぁ目標にあったりする。
だから、好きなことをしたかった。
最初、中学生の時はミュージシャンと小説家と社会科の先生。大嫌いな社会科を大好きに変えてくれた先生がいて。
好きなことをして生きたかったの。
好きなことを、仕事にしたかった。
窓:その…カウンセリングとかカウンセラーに出会ったのは、どういうところから?
林:元々…バンドマンやってた時に、なんかね…あのメンタルが病んでる女の人にすごい好かれて。で、その人と付き合ってた時に…すごいなと思って。
急に気を失ったりとか…かなり…そういう人がいて。
その時に…なんか色々分析するのが得意だったからさ、その子と話してると、「なんでそれ分かるの?」「なんでわかっちゃうの?」みたいな。
その子の問題とか、色んなことに自分が何か言うと、すごいびっくりされて。
「すごい!それは才能だと思うよ。」みたいな。
カウンセラー向いてるってその人にも言われて。
色々(問題が)起こるじゃん。起こったら話聞くじゃん。そしたら、
「それって、こうじゃないの?」
「それって、そこが本当の問題なんじゃないの?」
「それって、そうだからなんじゃないの?」
とかって言うと。
「なんで分かるの!」
なみたいな。(自分も)びっくりして。
それ、嬉しいじゃん。その子が良くなっていってくれるわけだから。
それで、その時に最初の…カウンセラーとしてのカウンセリングの片鱗?素敵さっていうか。
なんか自分の能力を生かせるし、相手はめっちゃ喜んでくれるし、相手の人生が良くなっていくわけじゃん。
っていうのが多かったってこと。
だから…付き合った彼女の悩みをいっつも聞いてたの。
その悩みに対して、どうやったらそれが解決するかをずっとやってた。そしたら実際に変わっていくの。悩まなくなったりとか。
それ、カウンセラーになる前だよ。
それが楽しかった。
で、その人からも「向いてるよ」って、「そういうのやってみたら?」って言われて、「おお!じゃあカウンセラー面白いかも」と思って。
で、それが、調べた時に…10何年前だと思うんだけど…臨床心理士の資格しかなくて、カウンセラーになるって。
そしたら、臨床心理士って大学院に二年間行かないといけないから、バンドを挫折して、お金がない極貧のどん底で家族がいてっていう状態で、もう無理じゃん。400万とか払えない。挫折したってこと。
そこで諦めたの。
そしたらね、6年ぐらい経ってから時代が変わってて。
カウンセリングの民間の学校がぽつぽつ出始めてて。
だから、仕事をしながらでもカウンセリングの資格が取れて、カウンセラーになれますよ、ていうのを知って、「なれるんじゃん!」って。
だから…カウンセリングが好きだからなんだよね、自分は。
自分の人生のテーマとして『自他と共に』っていうのがあって、自分が楽しくないと絶対嫌なの。
中にはいるじゃん。自分のことはどうでもよくて、「私は別に楽しくなくても、あなたの笑顔を見れたら、私はそれたけで幸せなんです」って人も、いるじゃん。
それはそれでいいと思うんだよね。
自分は、この人が幸せで自分が幸せじゃなかったら絶対嫌なの。自分も楽しい、自分も幸せ。相手も楽しい幸せ、が好きだから、自分が好きじゃないとやりたくない。
ずっと好きなことを仕事にしたくて、ミュージシャンの道を挫折してるから、やっとカウンセラーになれたっていう時は、めっちゃ嬉しかったし。
幸せいっぱい感じれるわけじゃん?
だから毎回カウンセリングって幸せだな…
まぁ、苦しさもあるけど、それ以上の喜びの方が大きいから。
よく聞かれるじゃん。
「カウンセリングって大変じゃないですか?」って。
「何をおっしゃいますか?こんな幸せなこの仕事はないですよ!」って。
思うでしょう?
窓:はい、思います!
林:疲れなんてねぇ。逆に元気になるよ!って思うよね。
大変だったことはあるよ。
めっちゃ大変だったり…もう本当に死ぬかどうか、とかね。選択が…どうしたらいいんだ?とかさ。
困ったりとか、悩むことはいっぱいあったけど。
でもねぇ、それで嫌になったことはなかったよね。
なんかそのさ、闇が深ければ深いほど…登った時のその喜びって比例して凄いんだよね。
大変であれば大変なほど、喜びだったり大きいから。
だから本当…最初は結構重い人ばっかりやってたからさぁ。めっちゃ大変、無料でやってたからね。
だって(クライアントさんが)稼げないからさ。お金取れないから。だからもう、全部無料でやってたんだよ、最初。
でもそれが、すごい経験になってる。
だって無料でやるってことは、無条件の愛情じゃん。
正しくそれじゃないと多分救えなかったかもしれないし、できなかったかもしれないし。
なんか無条件の愛情が、絶対そういう人たちは必要だから、無料でカウンセリングやってたのが良かったんだと思う。
だからまぁ、カウンセラーは幸せな職業だと思います。
窓:そこに尽きるんですね。
林:まぁ…でもねカウンセラーじゃなくてもね、コーチングでも何でもそうだと思うんだけど。
多分、自分が好きなのは、自分の特技とか、自分のできることを活かして、そして人が喜ぶってなったら、最高じゃない?って。
それは僕はたまたまカウンセラーだっただけで、他の人も他の人で、自分の才能とか持ってるものをいかんなく発揮して、それを活かして、いろんな人を幸せに…喜んでもらえるっていう、そのWin-Winができたら一番最高じゃないかと思って。
それをしたいから、今『しんかの教室」』っていう名前をつけたんだけど…
ずっとカウンセラーの学校作りたいって思ってて。
カウンセラーの学校の前に、その『軸を整える学校』を、ちゃんと作ろうと思ったの。
みんなさ、『無いもの』を取りに行こうとするじゃん。お金払ってさ、またできない…とかさ。
でも、そんなことしなくても、あなたの中にもうあるんだから。あなたの中にこんなに素晴らしいことがたくさん…
要するにみんな持ってるんだから、それ、知らないだけだから。
それをちゃんと知って、活かし方を学んで。
そしたらもう、何も手に取らなくたっていいんだよっていう。
活かし方さえ学べばいいんだから。幸せじゃない?
自分ができること、自分の才能を、自分の困難を克服してきた、持ってる経験を活かして、人を幸せにできるんだから。
窓:それはカウンセラーを育てるのとはもう別で?カウンセラーじゃないかもしれないってことですよね。
林:そう、その後にカウンセラーになりたいんだったら、カウンセラーとしてのスキルを教えます。
次のステップっていうところで。
窓:確かにこう、カウンセラーになりたいっていう人も結構増えてますもんね。
林:でもカウンセラーになりたい人って結構ね、あの…「なんとなく」が多いんだよね。
「あなたがなりたいのはカウンセラーじゃなくて、こういうことだと思いますよ」って。
「それだったらカウンセラーじゃなくて、こっちの道の方があなたはあってますよ」とかって、すごい思うから。
それを気づかせてあげたい、気づいてほしいな…。
カウンセリングしてると多いじゃん。
例えば、キャビンアテンダントになりました、夢叶えました、夢叶えて鉄道の仕事につきました、でも、適応障害になりました。
なんで?って言ったら、自分の活かし方が分からないからじゃない?
自分の特性がさ、休日が絶対必要でさ、自然が必要でさ、とか。なのに、それを得ない仕事についてるとか…
「いや、もったいない!もったいない!」みたいな。
それに気づいてない人が多すぎるから。
それを、ちゃんと自分を知って…。
そういうカリキュラムをずっと、ダイエットでもずっと同じことやってるのね。
今まで10年間以上、ずーっも同じことやってるの。
コーチングでもカウンセリングでも、まずは軸を整える、そこからスタートしてるのね、いつも。
「いつもそれしかやってないじゃん!」みたいな。
それをちゃんと、コンテンツとしてやっていこうって思って。
窓:ダイエットは、かなりいいんじゃないですか?効果的に。メンタルダイエットすごいお勧めしたいなと思ってたんで。
林:コンテンツとしてはね、素晴らしいと思ってる。
メンタルダイエットすごいと思う、やってて。
めっちゃメンタル整うから。
結局ね、どんな人でもリバウンドって、メンタル崩れたらするしさ。
だから、そうなっても自分で立て直せるっていうか。ちゃんとそれ(軸)を作るっていうことが目的だから。
もちろん痩せるけど。
そっち(痩せる)よりかは、その軸をちゃんと作るっていうことのがメインかな、本当の。
昔は、心のことって言うと怪しいとか…。
でもね、ちゃんと心っていうことをうたい続けてたんだけど、何年か経った時から、時代が変わってきて。
「いろんなダイエットやってたんですけど、結局、なんか心なんじゃないかって気づきました。なんとなくそう思ってて、メンタルって言ってるんで、ここだと思いました」
みたいな感じで来るようになった、っていうのがけっこう最近多いよね。
************つづく〜
悩みもダイエットも、軸を整えることから。
『自分軸』という言葉は最近ではよく聞きますが、林さんは、10年以上のカウンセラーとしての活動を通して、振り返ってみたら、やってきたことの基本が『自分の軸を整える』ことだったのです。
やってきたことのデータを元にしているところが、言葉の中にも表れています。
素敵なお話は、まだまだ続きます!
インタビュー後半もお楽しみに★
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インタビュア「窓の内側」にいる、心理カウンセラー美樹teaの『お茶うけ心理学note』もあります!