2,鈴木朋和さん カウンセラーインタビュー
■心理カウンセラーにインタビュー!
心の専門家、お悩みを聴く専門家である「心理カウンセラー」ってどんな人たちなのか!?
●心理カウンセラーってどんな人かいるの?
●話をして本当に悩みを解消できるの?
なとなど…
実際に心理カウンセラーさんにインタビューをして、いろんなお話しをしてもらいました。
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★インタビュー2人目は
ネガティブ性格改善カウンセラー
【鈴木 朋和】さんです!
公認心理師、日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー、日本能力開発推進協会 JADP認定上級心理カウンセラーの資格をお持ちです。
『すーさん』と呼ばせて頂いていますが、日本メンタルヘルス協会のプロコースでは、インタビュアー『窓の内側』と同期生でした。
当時はケンカをしたり、お互い真面目なところが共通点。ぶつかることもあったけど、その後打ち解けたのでした。
すーさんは、千葉県の畑の広がるのどかな場所に
『こかげ心理療法相談室』をオープン。
『こかげ』という名前がぴったりな、ホっとできる安心感のある場所です。
女性の方が多く訪れているというのも、そんな安心感があるからでしょうか。
すーさん自身が衝撃を受け、ネガティブな心の癖が劇的に改善され、生きにくさから抜け出すきっかけとなった、インナーチャイルドセラピーを得意とするカウンセラーさんです。
そんな『すーさん』とお会いするのは、3年ぶりくらいでしょうか。
今回のインタビューで印象的だったのは、すーさんが何度も
・今の悩みは終わらせられる
・ちゃんと悩みを解消できる
と話していたことでした。
●僕もそうだったから…
ご自身が悩みから抜け出した経験があるからこそ、力強く「終わらせられる」と言えるのでしょう。
※鈴木朋和さん:すーさん(以降 すー)
※インタビュアー:窓の内側(以降 窓)
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■まずは、カウンセラーになったきっかけや、心理学に興味を持ち始めたきっかけなどから聞いてみます。
(すー)人間関係ができない。いつも、人から嫌われるとか、自殺未遂も一回やってるし、とにかく「なんでこんなに人生うまくいかないんだ!?」って思いがあったところで、転職も多いわけですよやっぱり、いっぱい転職もしてるんだけども。
40歳手前くらに、友達に
「アダルトチルドレンていうのがあるんだよ、すーさんそれだよ」ってことを言われて。何それ!?状態だったの。
『アダルトチルドレン』を調べたら、僕の考え方にぴったりなネガティブ要素がいっぱいあって…。
その時、死のうと思ってたから。
でも最後死ぬ前に、もううう一回だけ、努力しよう。努力はいっぱいしてきたけど、報われない。最後に一回だけ、努力しようって行ったのが、恩人にあたるカウンセラーさんのインナーチャイルドセラピー、一発でヒットして。
その人のところに行ったら、「どうせ自分は…」てネガティブなのは確かに取れて、それがスタートですね。
それだけで人生の快適感が変わったんで。
それから、「この人みたいになりたい!」って、その気持ちだけでここまで来ましたけど。
インナーチャイルドセラピー、すごく衝撃を受けてそこから発展したけど、今は幅広くやってて…。
性格改善っていうのが僕はやりたいわけ、本当は。ネガティブな部分の。建設的になっていくっていうのをメインしたほうがいいのかなって思ってるけど。
いろんな技法を学んできて、それを活かしたいって、僕なりの欲求だけど。それこそ、ネガティブな性格は小さい時(子供の頃)じゃない場合もあるわけですよ。
いろんなところで役に立ちたいから。
いろんなところにアプローチできるようになってきたので。
マイナスをゼロフラットに戻していくっていう感じ。
ネガティブなものをゼロフラットに戻してったら、後はご自分でやっていける。
僕もそうだったけど、「自分はだめだ、だめだ…」って心の中で思ってるのに、コーチングとかやるからうまくいかないの。
地盤をちゃんと固めてない、ゆるゆるな地盤の中で一生懸命自分という家をリフォームしようとしてるようなもん。僕がそれすーごいやってたから。過去の体験が地盤みたいなもんだから、それをゼロフラットにする。
インナーチャイルドだけじゃないけども、いろんなものがあるけど、まず地盤を固めるっていうのが、ネガティブ性格の改善とかって僕は解釈してる。
(窓)ネガティブ性格の改善?
(すー)地固めがなかなか…過去の体験でうまくいかない…否定された、いじめられたって経験が多いほど、地盤がゆるいまんま大人になっちゃってんだけど、それを無視しちゃうの、人間て。
「今とこれからが大事なんだ!」みたいな。でも地盤がゆるいから、一生懸命(自分自身を)リフォームしても、なんか「あれ?」みたいな。
っていうのを僕はすごい体験して、それがインナーチャイルドセラピーに出会ったら、それがすごくトントンって行くようになったから、地固め超大事!って思って。
解決すると、全部あってよかったことになるんで。解決できてないから、辛い思い出になったり辛いことになっちゃうんだけど。それが何でか分かると、それを語れるようになったりとか。
悩みってショートで見てるから。でもそれは全部解消できちゃった後は、自分で言えるようになったら終わってる(解決できている)。
ロングでみたら、全部あって良かったねってなるわけじゃん?
そこにもってくだけのきっかけを作ってあげたい。
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人間関係がうまくいかない…
ずーっと、生き難さを抱えていた。
●自分はアダルトチルドレンなんだ…
そう気づいてから…
●死ぬ前に、もう一回だけ努力しよう。
そうして出会ったのが、インナーチャイルドセラピー。
たった一人のセラピストさんとの出会いで、人生の快適度が変わった。
●自分もできるようになりたい!
同じように悩み苦しむ人に、その悩みを終わらせるきっかけを作ってあげたい。
その想いに、真っ直ぐ突き進んで来たことを話してくれました。
そんなすーさんは素敵なギターを弾くのですが、ギターをやっていた時から「どうせ自分なんて…」とネガティブだったのでしょうか?
その辺りも聞いてみます。
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(窓)ギターはいつからやってたの?
(すー)ギターは15歳から。受験が終わった中学3年生。
B'zの松本隆弘が大好きで、当時は恥ずかしくて言えなかったけど。ミーハーなのが恥ずかしいって(笑)
バカにされたー!とかあるから、外タレの名前とが言ってましたけど。
B'zの松本隆弘と、ガンズアンドローゼスのスラッシュが大好きで、その当時はね。
27歳…28歳くらいまではスタジオミュージシャンになりたくて。そこがアダルトチルドレン的なんだけど、表には出たくない、目立ちたくないみたいな。
(窓)でもギター弾きたい!みたいな。
(すー)専門的に上手い人になりたい!って。
1回だけ、あるアイドルの仕事をさせてもらったことがあるんですよ。番組の1コーナーの音源を作るってだけですけど。それだけです、お金もらってギター弾いたの。
あと、インターナショナル教会でゴスペルのバッグバンドやったりとか。それは楽しかったですね。外人ばっかりで。
ゴスペルって言うと、ちょっとこう聖なるイメージが強いじゃない?でも欧米とかの教会って、歌詞が福音だったら何でもいいの、ヘビメタルみたいな楽曲もあるし。日本のイメージとは違う。パイプオルガンの世界じゃなくて、パンクもあるし、ジャズもあるし…。
『天使にラブソングを』みたいな…それを軽音楽器でやってる。
その時はけっこう人生楽しんでいた時ですね。20代の頃は。割りといろんな国の友達ができたし。
(窓)ギターやってた時も、人間関係苦手だったの?
(すー)その時もあった、「どうせ自分なんて…」とか、卑屈な感じはあった…常にそれはあった。
人間関係怖いとか、自分がだめだっていうのがアダルトチルドレンには共通してあるよね。
何か武器があれば…そういうギターとか武器があれば承認してもらえるけど、何もないとダメなんだ…みたいなのがすごいあったから。それはずーっとあったね。
ギタリストっていう看板がないと認めてもらえないんだみたいな。素の自分じゃダメっていうのが常々、ずっとあったんで、それが本当に取れたんで。
それは振り返るとずっとあったな…みたいな。
トラウマが絡んでて、それをずっと背負いながら気づかないと、ずっとそのまま生きてるのはね…
それが外れるとこう、『ありのままでオッケー』になるんで。
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ギタリストとしてスタジオミュージシャンになりたくて、ギターを楽しんでいた時もあったけど、
●素の自分じゃダメなんだ…
ずーっと、そんな想いが心の中にあった。
その後、自殺未遂をしてしまうくらい苦しい心…
それにはトラウマが絡んでいた。
そのトラウマは、どんな事情からだったのか?
話してくれたのは、「絶対にこれだ!」ということではなく「誰かのせい」でもなく、今の自分から過去を振り返ってみて自分で答えを出したもの。
人はどうしても、絶対的な理由や原因を求めてしまいがち。でも、様々な要因が絡み合っていて、「仕方がなく」ということが、ほとんどではないでしょうか。
すーさんのお話は、そんな複雑さを理解しようとするものでした。
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(窓)すーさんにとってのトラウマとか、アダルトチルドレン…自分はダメだ!っていう、元になった体験っていうのは…どういうものだったの?
(すー)自分で「こうだったんだろうな?」って言うのでしか無いけど。
兄には虐められる、父親は子供みたいで頼りない、母親にはこう…なんだろうな、表立ってケアしてもらってないっていうかね。僕がケアする側だったみたいな、印象があるんで。
(窓)えぇ…
(すー)幼少期の家庭…しかもその時の目線て、振り返るとこうだったってたけで、人生わかんないと思うけど。今振り返ると、子供が本来ケアしてもらえることが、あんまりしてもらえてなかったなっていうのがあって。
僕が母親を助けなきゃいけないと思って生きてたんですよ。なぜかって言うと、父親がすごく子供みたいだった…これ、悪口じゃないんだけど、父親がいわゆる昔気質の「女が男をフォローして当たり前」みたいな年代の人なので。結局母親が父親のフォローにつきっきりだったりとか…ていうところで。
兄弟も3人いて末っ子なんで、一番、まぁ弱い立場なわけですよね。その中で…家族を否定する話じゃないですよ。こうなるパワーバランスが、そうならざるを得ないんだろうなってところで、やっぱり自分が我慢するしかないっていうふうに、考えがちだったと。
母親は父親のフォローとかあるから、本来一番小さい自分、子供がね。小さい時って本当はやっぱり、本来一番与えてもらえるのが、本来一番健全なんだけど、母親が大変だから助けなきゃっていう、逆転心理的な現象が発生しちゃってたんだなって、今思うと。
兄弟で助けるってのもあるけど、しょせん子供なんですよ。
子供同士が頑張ってるだけで、経験値も知恵もやっぱり足りないし。それをフォローしてくれるのが親の愛情なんで。親が見ていてくれるっていうのが、子供の土台には必要なんだよね。
そうならざるを得ない家庭はいっぱいあるから、それを卑下していることは全然ないですよ、今は解消できたから。
自分が何も言えない状況だった。
自分が言うことを諦めちゃってた。
寂しいとか、かまってほしいとか、甘えたいっていうことすらも、「言えない状況だこれ!」って思い込むくらい、ケンカばっかりだし…甘えてられる状況じゃないよねこの家庭…っていうのがあったから。
甘えたいとか、言ってる状況じゃない。一番小さいのに、「(間に入って)まぁまぁまぁ」みたいなね。
甘えたいとか、言っていいとも思ってないから。言うってことすら忘れてる、みたいな。欲求を主張していいってことすら分からないみたいな。
すると、我慢するって癖がつきますよね。気づいてないけども。
(窓)もっと見てほしいのに…
(すー)言うっていう行動手段を学習できないってこと、ようするに。Help meを言うっていう行動を、学習出来てないから。そりゃ自分で抱えるよね。そりゃ辛いよねって。
もちろん、何もしてもらえてないってことはないですよ。
精神的な部分を見たら、苦しかったなっていうのは、今思うとあるよね。
全然、親を否定する気はないけど、その時は精一杯やってくれたなってのはあるけど。
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家庭環境はとても大きな影響がありますが、子供の時の受け取り方と、大人になってからの受け取り方は、また違ってくるものです。
●子供だったから理解できなかったこと…
●子供だったから我慢していたこと…
それをもう一度、大人の視点で捉え直してみる。
子供の頃の自分を客観的に見てみることで、その時は見えなかったことも見えてくる。
すーさんは言います。
「終わりはある。ちゃんと、終わりがある。」
今は、清々しくご自分の過去を話されているすーさん。
最後に、トラウマなどに苦しむ人たちへメッセージを聞いてみました。
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(すー)どんなきっかけがあってもいいと思うし、別に心理療法が全てじゃもちろんないし…何でもいいんですけど、せっかくなんで、より生きやすくなってほしいなっていうのがあって。
僕は心理学ってきっかけがあっただけで、僕は少なくとも昔より生きやすくなってきてる、しかも40歳…人生の後半に入ってから伸々生きられるようになったんで。そのきっかけの一つが僕であってくれたら嬉しいなと思ってやってる。
もし今が、辛かったり、うまく行かないなっていうのがずっと続いてるなって、どうしたらいいのかわかんないって人がいたら、きっかけ探している人がいたら、僕がやっていることがきっかけになって、「今までの人生が全部あって良かった」ってなってくれたら、一番嬉しいなって思ってるんで。そのきっかけになれたらって、それだけ。
よりよく生きてほしい。
やっぱり積み重ねたことは、良いことも悪いことも、何かの糧になる、今はそう思えるようになったんで。
(窓)どういう人に伝えたいですか?
(すー)原因がよく分かんないけど、自分がダメだとか、今の自分でも、過去の自分でも…自分をダメって思っちゃう人。
自分のことをオッケーにできない人。
自分にオッケーになれない人かな。
よりよく生きられるようになる、きっかけにしてほしいなって。
『I am ok,You are ok』ってあるんですよ、心理学の言葉で。それを学んだ時、ちょっと僕ね、ハテナ(?)だったんですけど。
今振り返ると、『I am ok』にできないと、「条件をクリアしなきゃダメだ!」ってなっちゃうから。前提が「自分だダメ」なんですよ。それは辛いなって、今振り返ると。
成功した自分はオッケーだけど、失敗した自分はダメだってなっちゃうと、基本的に「自分ダメ」って言うのがベースにあるから、努力も脅迫的になっちゃうしね、辛いんですよ、僕もそうだった。
甘やかすわけじゃないけど、失敗しても努力した自分もオッケーだったりとか、失敗した自分を見て、「自分もそういうことあるなって」安心してくれる人だっているし。振り返ると、こういうやり方はだめだったなって…学習したって思えると、そういう人は伸々やれるからね。伸々やれるってのは生きやすいよね、きっと人生。
うまくいかない経験をしただけって考えるといいよね。「こうやるとうまくいかないって学習をした」
それって、プラスだよね。
僕は、そう思えるようになったから、そういう人が一人でも増えてくれたら…って想いでやってるから。
今でもそうだけど、なんでやめないかって言うと、「すーさんのところに行ってよかった!」って言ってくれる人が、元気に過ごしてるのを見られると、それ最高に嬉しいんだよね、やっぱりね。
貢献感、人の役に立てたっていうのが一番の人生の充実じゃない。
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■終わりはある、本人が自覚していれば、ちゃんと終わりがあるんで。
そう、すーさんは言います。
そう言えるのは、すーさん自身が「終わりなんてないんじゃないか…」そう思っていたことがあったのかも知れません。
●最後にもう一度だけ努力しよう…
それは、そんな出口のない状態を表しているかのようです。
最後の賭けで受けた、インナーチャイルドセラピーとの出会いで人生が変わった。
●どんなきっかけがあってもいい
その1つが、すーさんのカウンセリングやセラピーになってくれたら、窓も嬉しいな!
鈴木朋和さんのホームページ
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★願いが3つ叶うとしたら何を願いますか?★
すると、3つの内の1つだけ教えてくれました。
(すー)3つ目が最も大事!
僕をカウンセラーとして活用してくれた方々が、自分らしく幸せに過ごしてくれる事!
真っ直ぐで優しい、すーさんらしい願いですね☆
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インタビュアー「窓の内側」にいる、心理カウンセラー美樹teaの『お茶うけ心理学note』もあります!
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